当院における感染対策についての取組方針
新型コロナウイルス感染症では飛沫感染に加えて、接触感染の対策が必要とされています。当院では、従来より完全予約制の個室診療とし、感染対策を行っていますが、今回の新型コロナウイルス感染症においては接触感染についての対策をより強化して取り組んでいます。ご不便をおかけすることもありますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
- 個室待合・個室診療
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当院では待合を設けず個室で診療を行っています。速やかに個室にご案内することで、待合室での感染リスクを減らしまています。診療終了後には毎回診察室の椅子およびベッド、ドアノブを消毒しています。
- 完全予約制
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予約制にすることで同時間帯の来院人数を制限し、出入りでの接触を減らし、最低限の滞在時間となるようにしています。当日にご予約いただいても、お待たせせずに診察室にご案内できます。なお、診療の進行状況によってはまれに一旦お車でお待ちいただく場合がありますのでその際にはご協力ください。また、予約が集中した場合、時間を広げて予約を受け付ける場合があります。分散受診にご協力ください。
- 換気
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各診察室は換気扇を設置しており、診療時間中は機械換気を行っています。空調との兼ね合いで、暑かったり寒かったりする場合もありますが、掛け物で調整いただくよう、ご協力よろしくお願いします。
- 接触感染予防
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ドアノブを介した接触感染予防のため、前室の扉を開放しています。また、各診察室では診察に使用しました器具やベッド・ドアノブを診察後に毎回拭き上げ消毒を行っています。また、待合に用意していました、おもちゃや絵本も撤去してます。待ち時間対策を用意してお越し下さい。
- 非感染外来の時間の設置
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通常14:30から午後の診療が始まるところを早めて14:00から15:30までの間を、湿疹・予防接種・花粉症・喘息等の定期処方など、風邪症状のない方の診察の時間としています。昼寝の時間と重なり、来院時に体温が高めで予防接種が見合わせとなるお子さんがおられます。夏のあいだは特に道中で熱がこもらないよう涼しくしてお越し下さい。
- ドライブスルー診療
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11時台に院内に入らず、お越しの車内で診察を行うドライブスルー診療をおこなっています。院内に入らないため、廊下ですれ違うことで感染するリスクが軽減されます。準備の都合上、事前に処方箋を準備できる安定期または軽症風邪の方に限らせていただきます。
- オンライン診療
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感染拡大状況によっては、LINEおよびpaypayを用いたオンライン診療を行います。オンライン診療では身体状態の確認が行えないため、診療の精度が低下します。可能な限りドライブスルー診療など短時間でも対面を伴う診療をご利用ください。
この他、医療従事者が感染の媒介者にならないために、職員全員がマスクを着用し、医師は白衣を着用し診療させていただいています。気道検体採取や気道吸引時には飛沫防止用ゴーグルを着用しています。また、スタッフは体調管理に努め、体調不良時は休ませます。スタッフが少なく診療を縮小し、急な受診日の変更をお願いする場合もあるかもしれません。その際にはご協力のほどよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のための特別な対応について
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言に伴って電話による投薬など非対面による診療が容認されています。小児科診療の大部分を占める風邪の場合は新型コロナウイルスやインフルエンザを含めてウイルス性疾患では去痰剤や解熱剤による対症療法(支持療法)で自然治癒します。一方、溶連菌感染症では抗生剤を内服しないまま症状が遷延化した場合に腎臓に二次的な炎症を起こしむくみなどを起こし入院治療が必要となるなど症状は同じでも異なる治療が必要な疾患もあります。このため当院では引き続き対面による診察を重視し、積極的な電話診療やオンライン診療は行わない方針です。
一方、一部の医療機関では院内感染を契機に多数の感染者が出るなどしており、医療機関が感染を媒介しないための工夫が一層必要と考えられます。当院は診察室の清拭や換気を強化して患者同士の感染対策に配慮していますが、診察室は個人情報を扱うため機能上「3密」環境となるよう設計されており、患者スタッフ間の感染リスクが避けられません。スタッフの体調管理に心がけ体調不良時には勤務しないように指示していますが、無症状のスタッフからウイルスを伝播してしまう可能性も0ではありません。
以上を考慮し、最低限治療方針の異なる病態を区別するために簡易に診察を行うことと3密環境となる診察室を利用しないことを両立させるため、駐車場での「ドライブスルー診療」を行うことといたしました。ご希望される方は説明をよくご覧の上、条件をすべて満たすことをご確認の上、「ドライブスルー診療」でご予約ください。
また、感染の拡大の程度によっては、安全のためリハビリを除くすべての診療を院内でおこなわず、3密環境となる診察室を利用しないことを優先し、駐車場での「ドライブスルー診療」と「オンライン診療」を中心とした診療とさせていただく可能性があります。感染急増期にはご不便をおかけしますがご協力をお願いします。